http://www.placem.com/schedule/2011/20110124/110124.html
「角の煙草屋までの旅」は、1980年にカメラ毎日連載された作品で、須田一政氏の作品の中で一つの転機になった作品でした。
須田さんは、この作品について「30年の時を経て見ると、自分の家族アルバムを見ているような気がする」と言われています。
他人を写していてもそこに自分の気持ちが写っているそうです。
今回の展示は当時のオリジナルプリントをそのままに、72点の全てと未発表作品8点の合計80点を展示します。
オリジナル全点を一堂に見られるのはもちろん初めてのことですし、今後もほとんど機会はないだろうと須田さんご本人もおっしゃっています。
須田さんファンのみならず、この展示は非常に貴重なものになるかと思います。
ここに写っているのはほとんど神田、上野、浅草といった須田さんのテリトリーでまさに須田さんの日常写真の原点ともいうべき作品です。
ひとつ須田さんから伺ったエピソードを紹介したいと思います。
この作品の中に看護婦さんが写っているいるのですが、当時須田さんは入院されていて手術の時怖くてその看護婦さんに「しがみついていてもいいですか」と聞かれたそうです。看護婦さんは「いいですよ」と言われたそうで、「看護婦さんはとても優しかった」とか。この写真にはそんな須田さんの気持ちが写り込んでいるのがよくわかります。
須田さんの下記コメント動画も合わせてご覧下さい。
この展示に合わせて、写真集「角の煙草屋までの旅」も刊行されました。
須田一政「角の煙草屋までの旅」
発行: PLACE M
発売: 2011年1月
判型: A4判変型判 210mm x 290
頁数: 102頁
作品点数: 72点
税込価格: 5,040円(本体価格 4,800円)
限定100部サイン入りオリジナルプリント(六つ切)付きスペシャルエディション、箱入り
(プリントは2種類で、50部づつとなります)
税込価格: 31,500円(本体価格 30,000円)
お問い合せはPlaceMまで。info@placem.com
また、1月29日(土) に「須田一政 × 瀬戸正人 トークイベント」を開催致します。
既に予約受付は満員につき終了しておりますが、当日Ustreamで生中継します。是非ご覧ください。
Ustream生中継の詳細については、直前にこのブログ、PlaceMのホームページ、twitter等で告知いたします。
会場 : Place M
日程: 1月29日(土)
時間 : 整理券配布16:00 開場18:50 開演19:00
会費 : 900円
定員 : 60名(予約受付は満員につき終了)
*当日は会場内設営の為、17:30以降は写真展をご覧になる事が出来ませんのでご注意ください。
*当日16:00より3Fギャラリーにて整理券を配布致します。整理番号順での入場になります。
*開演時間を過ぎてからご来場された場合、立ち見となることがありますのでご了承ください。

【眼撮ーる】