http://www.placem.com/schedule/2010/20100111/100111.html
メインギャラリーの堀込さんは、10年くらい写真から遠ざかっていたそうで、たまたまリコーに勤めている友人からGRDを譲り受けたのが再び撮るきっかけになったそうで。
GRDをスクエアの設定にして、モノクロでこの1年くらい撮ったのが今回の作品です。
デジタルは元々カラーであるはずですが、そこをあえてモノクロにしたのは、カラーだと情報量が多すぎて疲れてしまうからだそうです。
ギャラリーに入って先ず眼につくのが、展示作品の大きさです。
大きな作品が主流なのに対して、六切りの小さなサイズが斬新です。
これは、生理的にこの大きさが好きで拘ったとか。そして、小さいが故写真に近づいてよく見てもらいたいという気持ちが込められているようです。
作品は大きく二つの流れがあります。一つは風景が主体のもの、もう一つは人が主体のもの。
元々は風景を主に撮ったそうで、人はバリエーションのつもりが面白くなってもう一つの流れになったようです。
ミニギャラリーの長見さんは、高校生のころ見たアサヒグラフのベトコンの学生が公開処刑された写真に衝撃を受け、以来40年間心の中に小さなトゲのように気になり続けていたようです。
高校生という多感な時期に受けた衝撃は、おそらくその後の生き方に少なからず影響を与えたと推測します。
長見さんが持参された当時のアサヒグラフの資料によると、「ベトコンと判定された一少年が、1月29日早朝、サイゴンで銃殺刑に処せられた。みせしめのためか、処刑は市民の目の前で行われた。」とあります。
あれから40年、ベンタイン市場前のロータリーに面した建物の壁の前に立った長見さんが見たものは・・・。
