http://www.placem.com/schedule/2009/20090216/090216.html
先週とは一変して凛とした空気が PLACE M に満ちています。
山本さんは、1981年敦賀出身で21歳から写真を始めたそうです。
今回の作品は2004年からの2年間に撮られたもので、過去の自分との決別をするための写真展でもあるとか。
会場には山本さんの、ポートフォリオが置かれていて、その巻末に「カタルシス」の意味が広辞苑からの引用で載せられています。山本さんに「カタルシス」の意味を聞くと一言「排泄」です、と。
作品には何人かの登場人物がいて、それは自分に極近しい人々と自分・・・・
そして撮られているものは、病室のベッド、屋上でのセルフヌード、婦人科の手術器具、SEX、訪れた春・・・・
山本さんのポートフォリオに書かれた言葉をいくつか拾ってみると、
自分とは何者?
限りなく確かなのに、
限りなく不確かな感覚
彼に会いたい。
会いたい。
死ぬほど会いたい。
死なない程度に発狂したい。
ぼちぼちと激しく。
私の中では矛盾なんかしていない。
そこには、山本さんの確かなるその刹那が存在したことが伝わってきます。しかしそれを過去にして前に進むために彼女が選んだ方法は・・・。
それは写真展という形を借りて、彼女が彼女の過去へ送る葬送行進曲なのかもしれません。

【眼撮ーる】