2009年02月16日

2月16日からの展示

今週のPLACE M は、山本千亜希さんの「埋もれる女とカタルシス」です。

http://www.placem.com/schedule/2009/20090216/090216.html

先週とは一変して凛とした空気が PLACE M に満ちています。

山本さんは、1981年敦賀出身で21歳から写真を始めたそうです。
今回の作品は2004年からの2年間に撮られたもので、過去の自分との決別をするための写真展でもあるとか。

会場には山本さんの、ポートフォリオが置かれていて、その巻末に「カタルシス」の意味が広辞苑からの引用で載せられています。山本さんに「カタルシス」の意味を聞くと一言「排泄」です、と。

作品には何人かの登場人物がいて、それは自分に極近しい人々と自分・・・・

そして撮られているものは、病室のベッド、屋上でのセルフヌード、婦人科の手術器具、SEX、訪れた春・・・・

山本さんのポートフォリオに書かれた言葉をいくつか拾ってみると、


 自分とは何者?

 限りなく確かなのに、
 限りなく不確かな感覚


 彼に会いたい。
 会いたい。

 死ぬほど会いたい。


 死なない程度に発狂したい。

 ぼちぼちと激しく。

 私の中では矛盾なんかしていない。


そこには、山本さんの確かなるその刹那が存在したことが伝わってきます。しかしそれを過去にして前に進むために彼女が選んだ方法は・・・。

それは写真展という形を借りて、彼女が彼女の過去へ送る葬送行進曲なのかもしれません。


20090215.jpg

【眼撮ーる】
posted by PlaceM at 09:09| Comment(0) | TrackBack(1) | 展示
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